自転車を長持ちさせる方法

長持ちさせる自転車の保管の仕方


自転車の大敵は、「雨」「ほこり」「紫外線」です。
保管方法は、これらの大敵から守る屋内保管が一番です。
屋内保管が難しい場合は、屋根のある場所や自転車カバーをかけて保管することをおすすめいたします。

なぜ「雨」が大敵なのでしょうか、それは雨水を拭き取らない状態で放置すると錆びが発生するからです。錆は自転車構成部品の劣化を早めることになります。
雨に当たった場合には早めに拭き取るようにいたしましょう。
「ほこり」は、駆動部品に付着し動きが悪くなったり摩耗を早めることになります。
「紫外線」は、金属や樹脂パーツの色褪せや構成部品の劣化を引き起こします。

これらの大敵から守る保管方法で、いつまでも良好なコンディションを維持できるようにいたしましょう。


自転車を長持ちさせるメンテナンス 洗車の仕方

メンテナンスの基本は、自転車をきれいな状態に保つことです。
少し汚れてきたなと感じたら、硬く絞った雑巾で拭き取ったり、中性洗剤を使って水洗いをしてください。
その際、モーターや電気系統には直接水が掛からないように十分注意してください。
(高圧洗浄機や水道ホースなどで直接圧力のかかる洗車は行わないでください)

洗車の手順は
1.自転車全体に水をかけ砂やほこりを洗い流します
(電気系統には水がかからないようにします)
2.よく泡立た洗剤で覆い、汚れが浮き上がってくるのを待ちます
3.ブラシやスポンジを使って汚れをしっかり洗い落します
4.水をかけて洗剤や汚れを洗い流します
5.水分をしっかり拭き取り乾燥(陰干し)させましょう
6.車体本体へのワックスがけと各部に注油しましょう
余分なオイルは拭き取りましょう。ほこりが吸着する原因になります
(ブレーキやリムにはオイルが付着しないように注意願います)

自転車を長持ちさせるメンテナンス タイヤの空気圧

メンテナンスで大事なこと、それはタイヤの空気圧の管理です。
タイヤの空気圧は1か月で約10%低下すると言われています。
空気圧が低い状態での使用は、タイヤのパンクと走行不安定につながります。
パンクの原因の多くは、空気圧が低下した状態で使用して起こるリム打ちパンクとチューブの折れや摩耗で起こるパンクになります。
また空気圧の低下は、走行抵抗が増えることでペダルは重くなり、タイヤの摩耗も早めることにもなりすので、定期的(1回/月)に空気を補充することをおすすめいたします。
電動アシスト自転車のバルブ(空気の入れ口)の多くは、英式バルブを使っています。
このタイプは、一般に販売している空気入れ(ポンプ)を使い入れることができます。

英式バルブは構造上空気圧を測ることができませんので、乗車した状態(体重60㎏)での接地面の長さ(l)で簡易に測定することができます。※入れ過ぎには注意してください。
但しこの方法は大変分かりにくいので次の方法を目安としてください。
1.両方の親指でタイヤを押すと少しだけへこむ
2.野球の軟式ボールと同じくらいの硬さ

自転車を長持ちさせるメンテナンス 空気を入れる際の注意点

空気は、バルブキャップを外し空気入れ(ポンプ)の英式クリップ(洗濯ばさみのような形状のもの)の差込口をセットして入れていきます。

電動アシスト自転車に多く使われている英式バルブの構造は、空気の流出入を制御する「虫ゴム」と「プランジャー」で構成されています。
空気はプランジャー横に空いている穴から虫ゴムを広げタイヤのチューブ内に入ってきます。チューブ内に入った空気は空気圧によって虫ゴムを押さえることで漏れないようになっています。

弁の役目をする虫ゴムは大変重要な部品です。少しずつ空気が漏れるような場合は、虫ゴムの劣化が考えられます。定期的(1年毎)に交換するようにいたしましょう。

バルブキャップは、プランジャー内に水やほこり等が入り虫ゴムを劣化させないためにあります。キャップは必ず付けておくようにいたしましょう。

袋ナットとリムナットは、締め付け過ぎないようにしてください。
締め過ぎは、虫ゴムとチューブを痛めることになります。指で軽く締まる程度にしてください。

自転車を長持ちさせるメンテナンス 定期点検

自転車を長持ちさせるには日常点検と1年に1度の定期点検が欠かせません。

日常点検は「ぶたはしゃべる」です。日常的にセルフチェックいたしましょう。
ぶ・・・ブレーキの点検
前後のブレーキはきちんと効くか。ブレーキレバーの握りが以前よりも大きくなっていないか
た・・・タイヤの点検
空気は適正に入っているか。タイヤがすり減ったり、傷ついたり、ひび割れしていないか
は・・・ハンドルの点検(反射材の点検)
ハンドルは曲がっていないか動きはスムーズか、重かったり異音はしないか。反射板はきちんと付いているか
しゃ・・車体の点検
フレームやサドルなどがぐらついたりしていないか。走らせてみて異音はしていないか
べる・・ベルの点検
きちんと取り付いているか。周囲に聞こえるように鳴るか

定期点検は、自転車技士や自転車安全整備士が在籍している販売店で1年に1度、必ず受けるようにしてください。また日常点検で異常が見つかった場合や転倒などした場合にも必ず受けるようにしてください。
安全と自転車を長持ちさせるために、定期点検はお忘れなくお願いします。

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